おハナマルのつぶやき日記

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『15歳のコーヒー屋さん』を読んで - 自分の個性を活かしきる

『知らない』ということは、時として罪になる。

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どうも、おハナマルです。

何気なく本屋で本を探していた時に、パッと目に入り引き寄せられた著書、

『15歳のコーヒー屋さん』

いろいろ感じさせるその本の感想をまとめてみようと思います。

 

 

目次

1、著者は15歳の岩野くん本人

2、彼が伝えてくれること

3、この本の良さ【親の気持ちを知ることができる】

 

 

 

1、著者は15歳の岩野くん本人

私が本屋でこの本に心が引き込まれた理由、それは「15歳」「発達障害」という言葉。著者の岩野くんは、10歳で「アスペルガー症候群」と診断された男の子です。

 

その表紙にはこんな言葉が書かれていました。

 

発達障害のぼくができることから

ぼくにしかできないことへ

 

なんとも力強い言葉です。

「障害」なんか関係なく、感銘を受ける言葉だと思いませんか?

 

 

ところで、「アスペルガー症候群」とはどういうものなのでしょうか。

 アスペルガー障害とは、知的障害を伴わないものの、興味・コミュニケーションについて特異性が認められる、ヒトの発達における障害。

 

特定の分野への強いこだわりを示し、運動機能への軽度な障害が見られたりすることもある。知的障害・言語障害はない。

アスペルガー症候群 - Wikipediaより)

 

ウィキペディアを覗いてもらうとわかるのですが、一口に「アスペルガー症候群」といっても、症状は様々あり、人によって特性も違うようです。

 

 

 

 

 

2、彼が伝えてくれること

 

先程、「発達障害」という言葉に引き寄せられた、と書きましたが、人によっては私が差別的に言葉を捉えているように感じるかもしれません。

ですが、私は純粋に「発達障害」やいわゆる「障害者」と呼ばれる人たちのことを理解したいだけなのです。

 

そして、この本を読んだことで、「障害者」と呼ばれている人たちと「健常者(定型発達者)」と呼ばれている人たちには、できる行動の範囲に差異はあるにしても、生き方という面に関して言えば大した差がないように感じるようになりました。

(障害の種類によってはそうとは限りませんが)

 

岩野くんは本の冒頭で、私たちに伝えたいと思っていることを明示してくれています。

 

 

 

メッセージその1

できないことがたくさんあっても、できることだってある。

できることを生かせば、自分の生きる道はある。

 

これは、「自分の良さ・個性を最大限生かして、自分の人生を生きる」というメッセージです。

親である私は、子供たちにもこうした生き方をしていってほしいですし、自分自身も「個性を生かしきれる人生を生きたい」と思っていることに気づかされました。

 

 

 

メッセージその2

できないことを無理にがんばっても変えられない。

だから、それは「手伝って」とまわりにお願いする勇気を持とう

 

岩野くんはもしかしたら、同じ発達障害の人に向けて発している言葉かもしれません。ですが、『自分の強みと弱みを知ること』は、すべての人にとって大切なこと。弱いところは、それを強みとする人に頼むことができれば、もっと生きやすい世の中になると思うのです。

 

 

 

メッセージその3

学校だけがすべてじゃない! 

 

これは単純明快。そのままの意味ですね。

人生の目標は、【学校を卒業する】ことではないはずです。それなのに【学校】というものに縛られて生きている人(親や先生も含め)の、なんて多いことか。

本来は、自分らしく生きていく道が大切ですよね。

 

 

ここまで見て、わかったと思います。

岩野くんは「発達障害者」がどうとかいうことではなくて、人生そのものについて大事なことを私たちに教えてくれているのです。

 

 

 

 

 

3、この本の良さ【親の気持ちを知ることができる】

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メインの著者は岩野響くんですが、この本ではご両親の岩野久美子さん、開人(はるひと)さんのそのときどきの気持ちも綴られています。

 

響くんがアスペルガー症候群だと知ったときの心境、保育園や学校との付き合い方や葛藤、どのように家族で障害と向き合ってきたか。

 

きれいごとだけではない、当事者としての声を聴くことができます。

(これは私ではお伝えすることが難しいので、ぜひ本を読んでみてください)

 

 

とても印象に残った言葉。

アスペルガー症候群だとわかって病院に通っていた頃、病院の先生にかけてもらった言葉を母・久美子さんが伝えてくれています。

 

「人間が人間を育てるなんて、おこがましい。

生命を教育しようなんて思うことが間違っていて、サポートでいいのよ。」 

 

ハッとさせられました。

子供は子供として、完成されている【個人】です。それを勝手に社会や親の枠に当てはめようとするから、おかしなことになるのです。

 

 

 

<まとめ>

私には、まだまだ理解しきれていないこともたくさんあります。

人は多種多様で、障害の有無・性格・環境・人種などいろんな枠があります。

 

障害そのものへの理解、そういう方たち※との接し方、まだまだ勉強すべきことは山ほどありそうです。

※「障害者」という言葉自体への違和感も私にはあります。

 

 

【人間】という同じ生き物に生まれてきたのですから、差別のない世界・その人の個性を生かせる世の中になってくれたらいいな、と心から思います。

 

では。

 

 

 

 

岩野響くんのコーヒー屋さん↓

www.shop.mainichigahakken.net

 

 

 

 

 

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