表面的に考えられる問題ではない・・・
どうも、歴史の苦手だったおハナマルです。
最近、テレビで話題になっている『歴史の教科書問題』。
テレビで見たとおりに簡単に説明してしまえば、
受験生が覚えるべき歴史の『語句』が多すぎる
⇩
『語句』を減らしたい
⇩
坂本龍馬が消えるかも
と、なっているようです。
だけど、これは簡単に『語句』を減らせ、ということで解決できる問題なのでしょうか。
今までの授業について言えば、
私は歴史の授業で学んだことをたいして覚えていません。
(自慢できることではありませんが^^;)
私が真面目に授業を受けてこなかっただけかもしれませんが、
歴史の授業に興味を持てなかったことも原因の一つにはあると思います。
それにしても、今までの教科書には一体どんな問題があったのでしょうか。
①上のように、受験を考えると、どうしても『語句』の詰め込みをしなければいけない
③歴史は新事実や時代が進むにつれ、覚える項目が増えていくので、削らないと大変なことになる
だいたい、このあたりかな、と思い当たりました。
◎ ①(語句の詰め込み)について
そもそも『受験の形態がこれで正しいのか』という疑問ですよね。
ただ【起きた出来事を覚える】【主要人物を覚える】のは、なんの意味があるのでしょうか。
歴史を学ぶことの意味がはっきりしていないですよね。
もしくは、どこかに意味が提示されているのかもしれないけど、一般人には伝わってないのかもしれません。(少なくとも私にはわからない)
【昔起きたことを知って将来に備える】
【同じ過ちを繰り返さない】
という、観点で歴史を学ぶのだとしたら、
そもそも詰め込み型は何かが違うと、私は思います。
◎ ②(先生の質)について
これは、もろに教科書の作りに問題があるのだと思います。
①に沿って、詰め込むことだけを目的にした教科書作りをされていれば、
ただそれに沿うしかできない先生の授業はさぞかし面白くないものになるでしょう。
歴史の面白さを伝えたいと思ってくれている先生なら、
資料集を駆使したり、伏線をたくさん話しながらも、要点を押さえて歴史に興味のもてる授業にしてくれるでしょう。
でも本当は、どんな先生が授業をしたとしても、ある程度面白みのある授業をできる教科書が理想的なのではないでしょうか。
テレビでちらっと意見を聞いたのですが、
「歴史を遡る授業の進め方」というのは、面白そう。
どういうことかというと、
今までは、縄文・弥生時代から始まって、だんだんと現代に近づいていく方法で授業が進みますよね。
そうではなくて、現代に近い側から昔に遡っていくんです。
ここからは、私の意見ですが、
例えば、【昭和時代】という一括りを学ぶとき、そこはもちろん古い事項から学びます。
その中で、戦争の流れや政治の流れは学べるでしょう。
ただ、【大正】と【昭和】の変わり目、もしくは大きな出来事のきっかけをここに含まないようにする。
すると、学んだ生徒はどう思うか・・・
この間に何が起きたのだろう、
ここにいたるきっかけは何だったのだろうと気になります。
そこに想像の余地を与えるのも面白いし、
予想させるのも面白いことだと思うんです。
そうさせた後で、実際の歴史を見ていく。
そうなれば、私なら、少なくとも今までの歴史の授業よりは楽しんで受けられると思います。事実の暗記だけではつまらないけど、そこに『考える』と『想像する』が加われば、それだけで歴史は面白くなるんじゃないかと。
◎ ③(覚える項目が増える)について
これは、①と通ずるものがあると思いますが、増えていくことに目を向けているから追いつかなくなるんです。
つまり、とにかく『歴史を学ぶのは何のためか』を早急にはっきりさせてほしい。
それが、教科書を作ってる人がわかってないから、今回のような安易に『語句を減らせ』っていう問題が起きているのではないか・・・ということです。
例えば、【同じ過ちを犯さないために歴史を学ぶ】というのであれば、そこに軸を絞った教科書作りをすればいいのではないでしょうか。
何を学ばせたいのかがはっきりしていれば、『語句が増えすぎる』とか『項目が増える』なんてことは気にならないはず。軸がないから、起きた出来事の羅列になって、人物は単なる暗記物になって、『減らす』『増やす』になるんです。
《まとめ》
私の子供はまだ小学生でまだ歴史を学んでいませんが、簡単に『坂本龍馬』を消すっていうことを決めてほしくないと思います。
確かに、歴史的には脇役なのかもしれないけど、小説に取り挙げられているという事実や、いまや仮面ライダーにも登場しているという事実があるのに、それをあえて消す必要があるのでしょうか。
むしろ、有名人を利用して、もっと歴史に興味をもってもらえる教科書作りをしていけばいいんじゃないでしょうか。
教科書を作る人は、その時だけの試行錯誤かもしれないけど、
そのとき授業を受ける子供たちにとってはそれが真実になるんです。
『ゆとり教育』を思い出してください。
それを受けた子供たちには何の落ち度もないのに、「他の時の人とは違う」という目で見られることも多いことでしょう。
それを簡単に繰り返して欲しくはありません。
教科書を作る人達、【歴史】というものを学ぶ意味を今一度しっかり考えて、
子供たちがきちんと学べる土台を作っていってほしいです。
では。
こう考えてくれている人に、ぜひ頑張ってもらいたいです↓